「「キミが…」」 (奈津美&健太)【記念】
風間 健太






昨日から心臓がドキドキいってて、今日も学校に行くのが嫌だった。
でも、……畝里が言ったから、俺は行く事にした。
畝里が……俺にチョコ…?
だったらすげぇ嬉しい!!







練習場所に今日は畝里もいて、
いつもはいないのになぁと思ったけどさすがバレンタイン。
戸村とか木村とか林へのチョコばっかり。
ざっとみて20人もいる。
やっぱりレギュラーって目立つもんなぁ。


「風間」

「あぁ戸村…」

「今日用事ある?」

「……あるよ?」

「なになに?ニヤニヤしてさぁ(笑)」

「なっ///」

「じゃぁ、…まぁ頑張れや」


余裕かましてさぁ…。
まぁ中学からこれが毎年だったら慣れるよな;;





練習が終わった直後に女子達はグラウンドに突入。
キャァーなんて言ってさ(笑)。
校舎の隅に隠れていた畝里に向かって全力疾走。



「…ハァ…ハァ……」
「………///」





遠慮がちにかわいくラッピングされたチョコを渡して―――…

「迷惑…だと…思うけ・・ど…」
「?」

「………………付き…合って…ください…」
「ぇ……」
そぅ言うと畝里はもっと下を向いて肩を振るわせた。


「…………はいっ!!
俺でよかったら!!」

「ぇ…?」
そぅ顔を上げた畝里は顔が真っ赤で今にも泣き出しそうで…。
でも、いつもの畝里でかわいい。

「俺も………好きだった……///」









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