【短】シャープペンシル〜君と始まった日〜



あのさ……




気持ちは分からなくもないけどさ…




そんなにあからさまに窓の外ばっかり見てられると、逆に気になるんですけど。



「外にそんなに楽しいことがあるのかな。島田さん?」


「え……?」


「ぼーっとしてないで、プリントやる。」



そう言って持っていたペンで頭をコンっと叩いた。


島田さんは目を合わせないまま小さくはい…とだけ返事をした。





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