【短】シャープペンシル〜君と始まった日〜


…今、呼ばれた?



声のする方に目をやると、一人の生徒がこっちに走ってきた。



「あ、あの…」


「どの先生に用事?」



なんて、不機嫌そうに俺が言うからその生徒は少し怯えた目をした。



「いや、あの伊藤先生に…。」


「俺…?どうかしたの?」



あ、よく見たらこの子6組の生徒だ。


島田…さんだっけ?




「あの…2日遅れですけど…バレンタインのプレゼントです…。」


そう言って黒い袋を俺に差し出した。



「え、俺にくれるの!?」





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