キミだけ。
「まっまだ内緒。当日のお楽しみ」
油汗をかきながら、カミカミの口を動かした。
今自分が大量に気味の悪い汗が出ているのがよく分かる。
とりあえず朝のSHRも終わり、1時間目の理科の移動教室の準備をした。
「くるみちゃーん!どんまい。あんたとことんついてないね」
嫌味のように聞こえた歩夢に
「お前が変わるか?」
って言ってやった。
「結構。結局、遠足総委員も1人出し物もくるみに決まっちゃったからね」