キミだけ。
ギター少女
次の日、事件が起きていた。
「おはよ~!」
ガラッと勢いよく開けて、大声で挨拶。
しかしシーンとしらけた。
みんなあたしを見るなり、遠い目で見つめていた。
中には目を逸すものもいた。
みんなおかしいぞ。
いつもなら元気いっぱいなのに。
廊下まで聞こえていた笑い声が、あたしが教室に入ったとたんに消えた。
「ねぇ、三堂くん♪」
毎朝の日課のごとく三堂くんのもとへ。