キミだけ。
「三堂くん!」
あたしの話を聞いてよといわんばかりに三堂くんの体を揺すった。
――ビリ
紙のやぶれる鈍い音が聞こえた。
と同時に三堂くんの顔が真っ青になっているのを見た。
「お前どうすんの?これ。大事な提出用のプリント」
決して怒っているわけではないのか、冷静にあたしに問いつめてきた。
「わぁー!ごめんなさい!あっ新しいのもらってくるから」
――
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――――――
「とまぁ最初の状況になったわけ」