初めてのキス
「なにぼけっとしとんじゃ、わりゃー!」

「す・すいません(-_-;)」

心の中⇒(絶対違う、カオルは運命の人なんかじゃない(ーー;))

「あら やだ 私ったら えへっ。 で、春樹、何が欲しいか決まった?」

「あたしって言うのはなしよ、今夜までおあずけ♪」

・・俺にそれを選択する権利はないのか(汗

「そうだなー」俺は半ば諦め気分でこう言った。

「その2万でカオルにブレスレットをプレゼントしたいんだけど・・」

「えっ!」

やっちまった。O型のロマンチックなとこが男に対しても出ちまった\(-o-)/
カオルは驚いた顔をして同時に目には涙を浮かべながら、俺の背中を感情に任せて引っ叩きこういったよ

「春樹・・あなたとはもう離れられないかも・・」

俺の背中はハンマーで叩かれたかのように激痛が走り、意識が遠のいていたのでカオルの声が聞き取れなかった。

「2万円分の湿布と水をくれ・・」

カフェテラスで、カオルを見送った老人は目を閉じていた。

いや現実には目をつぶったかのように見える程、目が細い老人だった。

小さい頃にはその老人は<その目のこと>で散々いじめにあった。

しかし、今はその老人の生い立ちなんてどうでもいいことだ。

俺とカオルは、落ち着きを取り戻しながら、歩きタバコで歩き始めた。

カオルがこのときに鼻から煙をだしたことについては触れなかった。

今度引っ叩かれたらきっと俺は終わる・・・

俺にはもう一つ気になっていた事があった。

カオルの丸太のような腕にあうブレス・・

いったい、いくらするんだろう?

もしかして俺が自腹を払うことになりかねないんじゃ・・そんなことを考えていると、
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