初めてのキス
モアイ島は雨が降らない。モアイを作るために森林を伐採したからだ・・

もう、自分で自分の言ってることが意味分からないし、自分で自分を褒めてあげたい(BY有森)の気持ちも分かる気がしてきた。

こんなとき、老人のように目が細ければ、見なくてすんだのかもしれない。さすがに昔の人は尊敬に値する。

・・・僕が、目が覚めたのは2日後だった。

自宅のベットに寝ていると。心地いい包丁の音が聞こえる。

「あっ、春樹目が覚めたのね、よかったー」

「お、俺はいったい・・・」

妻のエミが、ダイニングのカウンター越しから、ソファで横になっている俺を覗き込んだ。

「春樹・・、また新薬を試したのね。患者さんに勧める前に自分で試すって、もう、やめてちょうだい。あなたは、医者なのよ。いろんな薬を飲んでるあなたの体が心配だわ」

「大丈夫だよ。あぁいい香りがする! 味噌汁の香りは、朝の香りだなぁ~。食欲アリ!健康な証拠だ!」

「話を反らさないで」

エミは苦笑しながら、トースターにパンを差し込んだ。

「顔を洗ってきて。もう朝食の用意できるから」

「ありがと]

俺の朝食は簡単だ。パンと味噌汁と生野菜サラダ。

コーヒーは、職場でたらふく飲む。リビングに戻ると、エミはテーブルについていた。

エミの朝食はパンとコーヒーのみ。虫の苦手なエミは、生野菜を食べない。

ある日突然、這い回る虫にたまらなく嫌悪感を覚えたそうだ。

子供の頃は、青虫から蝶にかえした経験もあるという。

不足している栄養、バランスは全てビタミン剤で補っている。それに関して、俺は何も言わない。

「春樹、お願い・・心配なのよ」

エミは過去の何かを思い出したかのような不安な面持ちで言った。

「解ってる。大丈夫だよ。俺としてはね、
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