初めてのキス
轟「でも先輩!俺は専業主婦の浮気心が理解できた・・。これって、極めてる傾向だと思いませんか?」

春樹「そうなのかな。俺はお前が泥沼に入っていくような気がするよ。目を覚ましてほしい。
お前はりっぱな医者だったじゃないか・・」

エミ「例の患者さんの話に戻しましょう(^^ゞ轟さんが紹介した医師もやめてるそうよ。

轟さん、その方のその後をご存知?」

轟「えっと・・あの先生は、今、お笑いを書いてます。物書き、ですよ(^^ゞ」

春樹「物書き?作家か・・」

轟「作家の精神状態を極めたいと言ってました(^^ゞそして今、通院していますよ。
書けないスランプで(^^ゞ・・その先生が紹介した先の医師は・・えっと・・」

春樹「もういい。想像がついたよ。・・・エミ、味噌汁を作り直してくれ。
そして熱いうちに飲みたい」

エミ「了解!」 

春樹「さて・・どうしたもんだろ。俺は、今までいろんな薬を試してきた。副作用も体験した・・なんとなく、憂鬱になってきたぞ。これはいったい・・はめられてやしないか?」

エミ「ふふふ。あなたは昔から凝り性よ。あなたにも休養が必要よ」

春樹「そうだなぁ・・」

轟「んじゃ、俺は失礼します・・彼女が待ってるんで(^^ゞ」

轟は嬉しそうに帰っていった。

エミ「あっ!」

春樹「ん?どうした?」

エミ「味噌汁あっためてる場合じゃないわ・・」

春樹「なんだなんだ?」

エミ「ちょっとこの味噌汁を飲みながら聞いて!」

春樹はまたもや冷えた味噌汁を飲まされた。

エミ「もしかして、その患者・・悪魔に見えるけど、天使なんじゃないかな?」

春樹「な、なに?」

エミ「だって、轟さんの笑顔を見てたら思ったの・・、世の中のいいこと、楽しい事って・・不幸があるから楽しいって思えるのよね。だってそうでしょう、その患者のおかげで、あなたは研究に熱が入り轟さんも女に熱が入り・・w。まさかの結婚!それに毎日ステーキを食べてたら飽きるのよ。わかる?毎日日曜日じゃおかしくなって当たり前よ!」

春樹「・・・しかし」
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