初めてのキス
「そうか。俺の仕事を手伝ってくれるのか。ならば、打ち明ける」

「あいよ」

「その前に、今日は俺の28歳の誕生日だ。祝ってもらうよ。しかし・・男二人で楽しいか・・」

カオルの瞳が輝いた。

「覚えてるさ!外食しようぜ。店を予約してきたよ。ちょっと待ってな。すぐに着替えてやるから。今日は特別ってことでね。15分間、トイレに入ってろ」

「ん・・」

どうやらカオルは、ボストンバックの中に、

女性変身グッズを入れてきたらしい。

女物の服や靴を出し始めた・・。

それから・・キッカリ15分後。

「春樹、お待たせー。どーぞ!」

驚いた!

そこには男前のカオルの姿はなく、あのカワユイカオルちゃんが居た!

その声も、以前のカオルちゃんだった。

「春樹、ガッカリしないでね。私たちの関係は、何も変わらないのよ。私、春樹のプロポーズを受けるわ。きっと私達、素敵なペアになれる!」

プロポーズ?まだしてないが(-o-;

素敵なペア?夫婦?なれるかよぉ。

だが、心友にはなってるな。

俺は軽い眩暈を覚えながらも、

カオルの手に引かれ、部屋を出た。

「あれ?」

手を引かれたときによろけた俺は、カオルの体・・、胸の部分に俺の腕が当たった

「なんか今ムニュって」
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