鬼畜王子の飼育方法
…って、【完】じゃねー!
作者よ、勝手に終わらすな。
「…むりむり。ありえないって」
ありえないのに……
何だろう、この気持ち。
あの日──
ウィンナーコーヒー事件のあの日から、私の中にとんでもない感情が芽生えたような気がしてならない。
それは、決して認めたくなかった感情。
一瞬、認めそうになったことはあるけど…。
それは勘違いだと自分に言い聞かせて、胸の奥に閉まって、鍵をかけたはずだった。
だって、カッコ悪いじゃん。
散々いじめられたかと思えば、ヤツの言葉に、仕草に、一喜一憂したり。
背中に大蛇をちらつかせたかと思えば、向日葵みたいな笑顔で笑ったり。
第一印象サイアクで、ドSで、鬼畜で。
そんなアイツに、
恋をしたかもしれない。
……なんて。