鬼畜王子の飼育方法
「……文句あんのか?新人よぅ」
「い、いえ。無いです」
今の私は、まさしく蛇に睨まれたカエルだ。
しかも、相手はかなりの大蛇。
「安心しろよ。誰もテメェ一人でやれとは言ってないだろ」
「…あ、はい」
そう、だよね。
こんな力仕事、女の子一人にやらせるわけ……
「俺もホウキ持って見てるから」
「見てるって!せめて掃こうよ」
……あぁ、ダメだ。
コイツといると、私の中に眠るツッコミ魂がいちいち開花してしまう。
「俺の趣味はな、汗水垂らして懸命に働く女の後ろ姿を左斜め上から見下ろすことなんだよ」
「…それ、ただの変態行為です」
てゆうか。
これじゃただのサドなのか変態なのか分からないっつの!