鬼畜王子の飼育方法



「何でも相談してごらん。彼氏が水虫だったとか?それとも性病移された?」


「…テメーそれでも家族か!」



愛梨の拳が肩にヒットし、私は倒れるようにソファーから転げ落ちる。


いけないいけない。

悪ノリしすぎました。




「…龍がさぁ、浮気してるみたいなんだよねぇ」


「…なんだ、そんな思春期特有の相談か」


「思春期て何だよ!こちとら真剣なんじゃ!」


再び、愛梨の握り拳が右腕にヒット。



「…す、すぃません」


「ったく…。これだから恋愛経験乏しい人は困るんだよね」



ため息混じりに、愛梨が呟く。



「…あんたねぇ。人が気にしてることをよくもまぁぬけぬけと…」


「とにかく、龍の様子が変なんだよ。携帯にロックかけてるし、やたら着信多いし……」




あのー。。

それ恋愛小説的に明らかに浮気の展開じゃない?



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