鬼畜王子の飼育方法
「…テメェ、人がどんだけ探したと思ってんだよ」
「……へ?」
探した…?
私を?
「何で店に来ない?さてはアレか、飽きたのか」
…は!?
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ」
「あ?」
ギロリ。
背後に蛇の影をちらつかせ、志季が私を見下ろす。
「だって私…クビになったんですよね?」
「…はぁ??何の話?」
志季が首を傾げる。
あ、今のは洒落でもなんでもないッスよ。
「言いましたよね、志季さん。お前クビだって」
私、この耳ではっきり聞いたんだから!