鬼畜王子の飼育方法
見ればそいつは、頬杖をつきながらけだるそうに私を見下ろしている。
「…アンタさぁ、ちゃんとついてこれるのかよ?メンタル弱そうだけど」
なっ……
「わ、私っ!こう見えて辛抱強いですから!!」
そう言ってキッと睨みつけると、
「…ふぅん」
そいつは不適な笑みを浮かべながら、再びチュッパチャップスをくわえこむ。
「そこまで言うなら、試してやろうじゃねェの」
………うっ。
なんか、背後に黒いオーラが。
「…が、んばります」
「みんな最初はそう言うんだよなぁ」
…ム、ムカつく!
「じゃ、早速今から研修するから」
はっ──?
今?これから?