鬼畜王子の飼育方法
しばし流れる沈黙。
そして、静かに志季が口を開く。
「……テメーは馬鹿か」
「バッ…!?」
勝手に解雇宣言しておいて馬鹿扱いかよ!
「お前は死ね言われたら死ぬのか?あぁ?」
「や、意味が分かんないんですけども」
「お前、あんな冗談本気にしてたのかよ!」
はっ!?
……冗談?
「あれぐらいで普通クビにするかよ。そこまで俺は鬼畜じゃねぇぞ」
…いや、どう見ても鬼畜です本当にありがとうございました。
「……とにかくだ」
───ポン。
え?
志季の手が、私の頭に触れる。
「…戻ってこい。これ命令」
……志…季?