鬼畜王子の飼育方法
目の前には、ホイップクリームのたーっぷり乗ったウィンナーコーヒー。
……と。
物凄い形相の志季の姿。
「…ホイップクリームも付けろだなんて、よくもまぁぬけぬけとこの俺様に注文つけられたな」
「…す、すいません」
……でも、さ。
怒ってるわりに、この大サービスみたいなホイップクリームの量は何よ。
「…ぷ」
「…何笑ってんだ、テメェ」
「だって…志季先輩も意外と可愛いところあるんだなぁって──」
「……!」
──あ。
赤くなった。
志季でもこんな表情するんだ…。