鬼畜王子の飼育方法
……はッ?
何ですと?
「…それ、マジっすか」
「マジマジ。つーか俺というものがありながら、なんでみんなして志季なんだっつーの」
ガックリと肩を落とす宮下さん。
確かに、宮下さんはかっこいい。
長身でスタイルが良くて、顔も整ってる。
なのに……
何で志季なんだろう。
「まぁ、アレだな。要するにみんなドMだったってことだよな」
「あー…」
確かに。
あんなヤツを好きになるなんて、よっぽどあのサド発言に耐性があり、尚且つそれを快感と感じられる真性のマゾしかあり得ない。
──今、お前もだろ!ってツッコんだ奴、後で血祭りにしてやるから覚えときな!