Lovingkiss~バレンタイン特別編~
私はその光景を見たくなくて走り出した。



雪哉の家から少しのところに小さな公園があった。



私は公園の中に入っていってブランコに座った。





「今頃雪哉チョコレートいっぱい貰って喜んでるんだろうな…」






思わず呟いた瞬間…







「貰ってないし、喜ばないよ…?」







そんな声が聞こえて、私の体は何かに包まれた。







「ごめんね?美雪。でも全部断ったから」



「雪哉…」





雪哉は後ろから私を抱きしめたままそう言った。

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