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ノンフィクション・実話小説一覧
秋明菊
13ページ
秋明菊
スパイ
彼は、たまに夜勤の仕事があった。
彼が夜勤の日は一切外に出ずに
彼の帰りを家で待っていた。
夜行性の友達が多かった私。
彼が家に、いない日ぐらいは
友達に会いたかった。
でも、それは許されなかった。
『俺がいないから会うの?』
から始まって
『俺といるときに会えばいい』
『俺に会われちゃマズイのか』
‥‥‥‥に、なる。
だから私は、ろくに
友達にも会えなかった。
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