秋明菊

引っ越しして
全く知らない土地に一人。

『友達なんてすぐ出来るよ』
彼は孤独な私に
その言葉しか残さなかった。

当時は分からなかったけど
いま考えると彼は自己中。

でも当時は
もう近くには彼しかいなくて
彼を頼る他なかった。

彼もきっと
頼ってほしいからなんだろうって
私は勝手に解釈していた。

< 33 / 73 >

この作品をシェア

pagetop