秋明菊
私も彼とは
合わないんだと思っていたし
壊れていく自分を見て
惨めだった。
私の生活の全てが彼だった。
でも彼の生活に私は
一欠片しかなかったんだと思う。
嫌だった。苦しかった。
怖かった。寂しかった。
『‥安定期だと思う。』
頭の中が真っ暗になった私に
彼は手を差し伸べて
くれたような気がした‥。
安定期‥‥?
よくわからなかった。
私は今までの恋愛が
短かったせいもあったから
安定期を知らなかった。
彼が言うには恋は
ラブラブ期と
安定期と倦怠期があるらしい。
これは人それぞれで
いろんな形で周期があるらしい。
今の私と彼は倦怠期を終えて
安定期に入った所だって。
何も知らない私は
それを信じた。
安定期━━。
それを知っていれば
私は、こんなにも自分を
追い詰める事なかったと思った。
でも泣いててウザイは
いま思うと彼が言う
安定期じゃないと思う‥。