秋明菊

希望


別の日。

私は求人広告を必死に見ていた。

誰かと関わりをもてれば
話相手ができれば
私の心の闇から抜け出せると
思っていた。

私は必死だった。

近所のコンビニに
片っ端から面接を受けた。

でも結果は不採用が続いた。

もうダメかもしれない‥

『何で受からないんだよ』

面接の不採用を彼に告げる度に
私は怒られていた。

この時も私は必死に謝った。

謝っている自分に
疑問を持っていたけど
何よりも惨めだった。


諦めかけていた頃‥‥。

最寄り駅でカフェの求人があった。

時給1100円
ミニボーナスあり
交通費支給
制服貸出

これが最後だった。


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