秋明菊

面接の問い合わせをすると
すぐに面接をしてくれる事になり
私は舞い上がった。

これで彼に認められる‥。

カフェと書かれていて
想像していたのは
喫茶店だった。

私に出来るのか不安で
どうしようもなかった。

でも彼に認められるなら
どうなってもよかった。

電話をして
面接場所に向かうと
スーツ姿の男の人が立っていた。

見た目はヤバそうな感じで
怖くなったけど
でも、どうでもよかった。

面接が始まり
スーツの男は気さくな人だった。

すぐに面接は終わり
私は採用された。

出れる曜日と時間を記入して
私は自宅へと帰った。

食事の支度をしていると
いつものように彼が帰ってきて
面接に受かった事を告げた。

『よかったじゃん』

彼の言葉は冷たかった。
でも私は満足していた。

彼に認められたと思ったから‥。


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