終わらない世界
「ねえ、永原くんは世界に終わりはあると思う?」
「どうだろうな‥まだわからない。」
逢坂と僕は、屋上で空を見上げ普段しない話をしていた。
ぶっちゃけ世界に終わりがあるかなんて、そんなの考えたこともなかった。
「なんかさ、わたし的には突然目の前が真っ暗になって、いきなりひとりぼっちになって‥。そしたらきっと世界終わったんだな、みたいになるのかなとか思うんだよね。」
「それって死んだらってこと?」
「そう‥なっちゃうのかな?でも、わたしもよくわかんないけどね。」
僕らは難しい話を難しい顔で話していたんだと思う。
世界といっても範囲が広すぎやしないか‥。
結局ほとんどの授業をサボってしまっていた。
「そうだ!逢坂、今更だが携帯のアドレス教えてくれないか。」
携帯とゆう存在をすっかり忘れていた。
「いいけど。はい。」
紙に書いてくれた。
赤外線通信とゆうものがありながら、彼女はアナログな方法をとった。
「ありがとう。それじゃ、また明日!」
僕は女子のアドレスを手に入れたことに、喜びを感じルンルン気分で家に帰った。
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