嘘恋
女の子たちは、みんな 名前と 挨拶だけ。

シンプルな自己紹介。


沙織と千恵以外の二人は 沙織も よく知らなかった。

沙織と千恵は 幼なじみだが 高校は 違う。

二人は名前を ミキとアキコと 言った。

4人とも 平均より かわいいのだろう。

男性陣から 喜びの声。

朋久たちは 4人とも幼稚園や小学校からの おバカ仲間。

飲み会は いい具合に 進む。

途中 席を 変えたり…

朋久の隣に、千恵がきた。

「乾杯」

朋久は 笑いながら いいの いた?と 尋ねる。

「うーん。…」

「ダメか?ハハハっ」

千恵は枝豆を食べながら、

「アサノッチ以外は彼女いないの?」

「いないとおもうよ〜。俺も豆くれ」

「なに、思うよって、無責任な発言はぁ〜」

「いや。昨日までは確実にいないから。笑。今日の奴らの行動をしらんからな。アハハ」

「あたし、ヒロキくんがいいな」

「うんうん。見る目あるな」

朋久は話しを続ける。

「俺達さ、小学校とか幼稚園とかからのジモピなのね。4人みんななかいいんだけどさ、俺とヒロキでハセコーと恵一って感じなんだよな。ヒロキは優しいよ。なんせオネェ疑惑あるくらいだからな」

朋久は、ヒロキいや、雄二を眺めて

「俺が女なら、この中なら雄二がいいな。安心する」

千恵は、雄二じゃなくて 朋久が そっち側なんじゃなかろうかと
…こっそり考えるが。

「一番は、女の趣味が合わない!笑」

「なるほどね…」


沙織の隣には 恵一とハセコー。

「あーゆーこと?」

千恵は朋久のライターをかちゃかちゃいたずらしながら。

火を点けた。

朋久は、タバコを取り出すと その火を点ける。

そして、なにも言わずに 笑う。


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