嘘恋
「想像にまかせ…たくないな。千恵ちゃん、きついからなぁ」

なんでも グサグサ 言う 千恵。

朋久はそんな 千恵の性格は 好きだった。

「俺達、男同士みたいだよな、千恵ちゃん…」

千恵は

どーゆーことー?!と キィキィ言いながら 朋久と騒いでいる。

「あれー?そこ、いいかんじなわけー?」

向かい側から 恵一が、朋久と千恵を からかう。

「いいだろぅ。アハハ」

朋久は、千恵の手を握ると肩を組んだ。

千恵は 一瞬 ドキッと した。

完全に勘違いなんだけれど。

「違うょ」

千恵のほうが とっさに 朋久の腕を払い 否定した。

「あー。千恵ちゃん、照れてるんだね。僕はお父さんに君を頼まれているんだぜ」

朋久は、更に ふざける。
「なに?どーゆーこと?」

千恵 沙織 朋久以外が 盛り上がる。

「ゆえねーよ、バァカ。二人の秘密だよなー」

朋久は、おもいっきり 全員の期待を裏切る。

周りから 枝豆の粒や 氷が投げられる。

「あ、ばか、冷てぇっ、ヤメロ!!!アハハ」

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