嘘恋
数日後。
構内。
沙織は、お弁当を持って 朋久の待つ あのベンチへ向かう。
先にあのベンチへ 腰掛けて 朋久は 待っていた。
「トモ」
「おう。腹減ったよー」
「食べよ」
沙織は朋久にお弁当を ひとつ渡した。
「おわ。からあげじゃーん。ちょー嬉しい」
「アハハ。よかった」
「いただきまーす」
春風がココチヨイ。
二人が出会った 頃より 完全に 季節は 春、そして
緑の溢れる季節に移っていた。
桜の花びらも 終を迎え 新しい 芽が 誕生しようとしている。
「どう?講義は、なれた?」
「うーん、まあまあかなぁ…。トモは?」
「夏休みまでに終わらせるよ。はやく終わっちゃうと、お前と毎日あえないしさー。笑」
朋久は お弁当を食べながら 子供みたいなことを言う。
そんな姿が また かわいくて。
「トモ」
「ん?」
朋久が 振り向いた瞬間に
沙織は 朋久に キスをした。
軽いキス…。
沙織から 先にすることなんて なかなかないから…
「…したくなっちゃうでしょー」
朋久は困った顔をして。
「まだ昼だよ…?笑」
「ここの講義終わったら、俺の講義です」
朋久は タバコに火をつけて 笑った。
「下ネタか!」
二人は 笑う。
初めて出会った場所。
たくさんの 偶然が 重なって 重なって 重なって…
今 二人は 幸せな時間を 過ごしている。
運命だか 偶然だか そんなことはわからないけれど。
朋久も
沙織も
まだまだ スタートラインに 立ったばかり。
共に歩む道
共に目指すゴール。
季節は 夏へ向かう。
あの 太陽よりも 光り輝き 熱い 気持ちを
二人なら 持ち続けていられるだろう。
構内。
沙織は、お弁当を持って 朋久の待つ あのベンチへ向かう。
先にあのベンチへ 腰掛けて 朋久は 待っていた。
「トモ」
「おう。腹減ったよー」
「食べよ」
沙織は朋久にお弁当を ひとつ渡した。
「おわ。からあげじゃーん。ちょー嬉しい」
「アハハ。よかった」
「いただきまーす」
春風がココチヨイ。
二人が出会った 頃より 完全に 季節は 春、そして
緑の溢れる季節に移っていた。
桜の花びらも 終を迎え 新しい 芽が 誕生しようとしている。
「どう?講義は、なれた?」
「うーん、まあまあかなぁ…。トモは?」
「夏休みまでに終わらせるよ。はやく終わっちゃうと、お前と毎日あえないしさー。笑」
朋久は お弁当を食べながら 子供みたいなことを言う。
そんな姿が また かわいくて。
「トモ」
「ん?」
朋久が 振り向いた瞬間に
沙織は 朋久に キスをした。
軽いキス…。
沙織から 先にすることなんて なかなかないから…
「…したくなっちゃうでしょー」
朋久は困った顔をして。
「まだ昼だよ…?笑」
「ここの講義終わったら、俺の講義です」
朋久は タバコに火をつけて 笑った。
「下ネタか!」
二人は 笑う。
初めて出会った場所。
たくさんの 偶然が 重なって 重なって 重なって…
今 二人は 幸せな時間を 過ごしている。
運命だか 偶然だか そんなことはわからないけれど。
朋久も
沙織も
まだまだ スタートラインに 立ったばかり。
共に歩む道
共に目指すゴール。
季節は 夏へ向かう。
あの 太陽よりも 光り輝き 熱い 気持ちを
二人なら 持ち続けていられるだろう。