砂嵐のいたずら〜バレンタイン特別編〜



『さすが警視、今年もチョコ獲得数No.1ですね!』



俺の腹心、ディビッドが羨望の眼差しを向けた。




そうか、




今日、バレンタインだった。




どうりでマナが張り切っていたはずだ…




「欲しけりゃやるぞ!」




デスクのチョコの山を段ボール箱に片付けると、




「でも、何で私なんだ?もう今年31になるというのに、キミのように若くてイキのいい奴の方が女性ウケが良さそうなものだが…」



首を傾げていると、ディビッドは呆れた顔をして、



『警視、何をおっしゃいますか?警視のように容姿端麗なエリート捜査官をみんな狙っているんですよ。

何と言っても、結婚すればセレブな生活が待っていますからね。』




セレブね…





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