Lemon Drop
緑は恋してる。

だから余計に気持ちがわかるのかなぁ?


なんか自分が情けなくなってきた・・・

みんな一生懸命だったはずなのに・・・

私、ありえないよ!


私が、情けない顔をしてたようで緑は優しく頭を撫でてくれた。


「わかればよろしい!」


緑が笑って言ってくれたから落ち込んでた心がちょっと浮上した。


もし、次に“付き合って”言われたら絶対に意味を聞こう!うん!


・・・これでいいんだよね?


緑は七香の様子を見てあんまわかってないなコイツ・・・て実は思っていた。



「でもさぁ、やっぱ告白されても断るんでしょ?」


『・・・うん』


「初恋の人は忘れられないか・・・」


そう、たぶんあの少年が私の初恋。

だから、一層会いたいのかもしれない。


『・・・緑は?遼ちゃん?』


「な、」


緑の顔が一気に赤くなった。

普段冷静な緑だけど、遼ちゃんの名前をだすと慌て始める。


遼ちゃんは私の幼なじみなんだけど緑が恋してる相手でもあるわけで。


『だって、緑だって告白されても断ってるじゃん〜』
< 12 / 107 >

この作品をシェア

pagetop