Lemon Drop
『だってさぁ〜、遼ちゃんってお兄ちゃんみたいなんだもん』


そう言って笑ったら遼ちゃんも笑ってくれた。



「はー、七香の笑顔には敵わないな。
七香が本当に妹だったらよかったのにな」


2人してなんかしみじみしちゃったよ〜



それから遼ちゃんとしばらく話してた。



う〜・・・なんか眠くなってきた・・・



「そうそう、俺といつも一緒にいる奴がいるんだけどさー」


『うん』



「変な奴なんだよなぁー!七香と一緒で常に寝てるし」


「笑わないしさ」


『・・・うん』


ヤバイ・・・本当に眠い・・・


「2年の初めにフランスから俺のクラスに来たんだけどさ、ホント不思議な奴なんだ」



『・・・』



あまりに眠すぎて

遼ちゃんの最後の重大な一言を


私は聞き逃していた。
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