Lemon Drop
いつものように一人海で遊んでいると・・・


その少年に出会った。


「なにしてるの?」

少年は不思議そうに尋ねてきた。


『・・・あそんでいるの』


私は辛うじて聞き取れるくらいの小さい声で答えた。

「そう」


少年は静かに答えて、じゃぁ一緒に遊ぼうっと微笑んで言った。


それが私と少年の出会いだった。


その日から嫌いだった海が少し好きになり・・・−



いつの間にか少年に会いに行くコトが楽しみになっていた。
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