Lemon Drop
「いーよ。だって気持ちいいし・・・」



そう言った陽先輩はとても眠そうだった。



でも、私はそれどころじゃなかった。



『せ、先輩!』



真っ赤になって私は陽先輩の腕から離れようと
バタバタ手を動かしていた。



「寝れない・・・」



陽先輩が不機嫌そうに言ってきたので、私は困り果ててしまった。



と、とりあえずじっとしてみることにした。


まさか陽先輩がいるとは思わなかったよ〜・・・


どうしよう・・・


心臓がすっごくドキドキいってる・・・

恥ずかしいよぉ〜


陽先輩に聞こえなきゃいいけど・・・



陽先輩眠っちゃったかな・・・?



さっき眠そうにしてたし・・・動かないし・・・



陽先輩の腕の中・・・温かいな〜・・・


やっぱり恥ずかしいけどなんだか心がポカポカするな〜



しばらくまったりしてたげど・・・



あ、お弁当食べなきゃ!



私はこんな状況でもお弁当を食べることは忘れていなかった。


だって今日は大好きなりんごをいれたんだもんね〜



1人で陽先輩の腕の中で食べているとふとあるコトに私は疑問を持った。
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