Lemon Drop

-Side 遼-

「よし!授業も午前は終わったし・・・飲み物買いに行くか!」



緑ちゃんに会えないかなぁ〜・・・


・・・実は緑と遼は両思いだったりする。



−俺は教室を出て廊下を歩いていた。


・・・あれ?
なんか中庭に面してる窓騒がしくない・・・?

どうかしたのか?


するとクラスの女子の声が聞こえた。



「ねーねー!
あれ日野くんだよね。
あんなトコロで何してるんだろう?」


1人の女子が友達に言っていた。


「ホントだぁ!ラッキー・・・って!・・・日野くん女の子と一緒にいる!」


「うん。しかも抱えてるし!」


「えぇ?!ショック〜!!
私、狙ってたのにぃ〜」


周りの女子達も騒ぎだした。




・・・・・・・・・え!?

日野くんって陽のコトだよな・・・?


あの女子に告白されてもスルーして通り過ぎたり・・・

聞いてなかったりする・・・

超女に興味ない陽が?

女子と一緒・・・?


ありえなくね?


その女子達の話しを聞いてかなり驚いた俺は

半信半疑で窓からその様子を見た。


「ホントだ・・・。って、一緒に居るの七香じゃん。」



思わず呟いて、

次の瞬間、俺は目を疑ってしまった。
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