Lemon Drop
恥ずかしいよ〜

あれ?
この場所って校舎から見えるんじゃなかったけ・・・?


まさかね〜


そう思ったけど・・・
すごく不安になってきた。


・・・まぁ、なんとかなるか〜



自問自答しているうちに陽先輩の静かな寝息が聞こえてきた。


陽先輩の顔をそっと見上げるととても気持ちよさそうだった。



私は思わず微笑んでしまった。


一緒にいたい・・・


こんなに強く思うなんて今までなかったなぁ〜・・・


あ、私も眠くなってきた・・・



・・・気が付いたら私はこのままの体勢で眠っていた。





−・・・


−か−−ななか

「七香」


陽先輩の呼ぶ声で私はやっと目を覚ました。


「もうすぐ昼休み終わるけど?」


まだ寝ぼけていた私はそう言われて私のせいで

陽先輩が下に降りられないコトにようやく気がついた。



『す、すみません!
あ、あの今どきますね』


私は、不安定なトコロの中でも安全な場所を見つけて急いでそこに移動した。


そうしたら陽先輩は直ぐに木から飛び降りた。


うわぁ〜
降りるのもキレイだなぁ〜


・・・私、今日何回見とれてんだろ?
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