Lemon Drop
現実
ん・・・ぽかぽかして気持ちいいなぁ・・・


−・・・ななか・・・−


んん・・・うるさいなぁ・・・



「な・な・か!」


突然耳元で大声で叫ばれた。


『ぅわ』


耳が痛い・・・まだ、眠いのに〜


「もう!起きた?」



『うん・・・?・・・緑?』


「いったい何時まで寝るのよ・・・」


なんか呆れていらっしゃる。そういえば・・・


『あれ・・・?授業は・・・』


私がちょっと、いやかなり寝ぼけてそう言ったら


「とっくに終わった」


不機嫌そうに返された。

がーん・・・

私、午後の記憶ないよ〜

でも・・・今って最終下校の時間だよね?
今、チャイム鳴ってるし・・・


もしかして・・・!

そこまで考えて私は目が完全に覚めた。
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