Lemon Drop
・・・なんだかお腹いっぱいだ。


『・・・いろいろありがとうございました。』


私はそう言って陽先輩から離れて教室に行こうとした。



すると、陽先輩は


「また弁当よろしく」


と言って行ってしまった。

え、また一緒に食べてもいいのかなぁ?


・・・今日は嬉しいことばかりだなぁ〜


陽先輩に会えたし・・・

お弁当も食べれたし・・・

手も繋げた。
手・・・大きかったなぁ〜


陽先輩って不思議。
私が困ってるとすぐ手を差しのべてくれる・・・


どうしてわかるんだろう?

そんなコトを思って私は教室に入ろうとした。


その時、何かが心の中でひっかかった。


・・・何だろう?


大切なコトを忘れているような・・・



ぼーっとしてたけど今度こそ教室に入った。
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