Lemon Drop
遼ちゃんのちょっと優しくなった表情にまだ少し不安だったけど落ち着いてきて

『うん、そうだね!』


って微笑んで言うことが出来た。



「あ!」


『なに?』


「緑ちゃんにちゃんと礼言えよ?」


『緑に?』


何かしてくれたのかな?
いや・・・いつもしてもらってばっかりだけど。
はは・・・

不思議に思っていたら遼ちゃんが説明してくれた。


「すげー七香のコト心配してて・・・で、俺に会いに来て“本当に日野先輩に彼女さんとかいるんですか?”って聞いてきたんだ。」


『緑・・・』


「んで、緑ちゃんに聞いた特徴的に双子の妹って断言したら七香にも話してくれって頼まれたんだ。」


「最近忙しくて七香と全然話してなかったしさ」


すげぇ必死だったよ?と遼ちゃんは少し笑ってた。


「緑ちゃんも誰かに聞いて双子だってコトは知ってたらしいけど・・・七香が陽の話、したがらないし確信出来ないから話せないって言ってた。」



『うん・・・私・・・陽先輩の話避けてて緑の話聞こうとしなかった・・・』


ごめん・・・緑。
私・・・自分に必死になって自分ばっかになってて気付かなかったよ・・・
緑がそんなに心配しててくれたなんて。
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