Lemon Drop
緑は私が少し笑ってる様子に気付いて半ば呆れて半ば怒って言った。


「あのねぇ・・・自分のコトでしょ?もっとしっかりしなよ!・・・それに!簡単に諦めるなんて言わないの!」


私はちょっと驚いたけどすぐに反省した。


『そうだよね・・・私、もう1回頑張ってみる!』


諦めるなんてそんな簡単に出来ないよ。

私は固く決意した。


『もう、諦めるなんて絶対に言わないよ。』


緑は私のコトバに安心したようで


「今度そんなこと言ったら許さないからね!」


と、冗談なのか本気なのかわからないけど笑って言った。



「七香さぁ・・・私に謝るのはちょっと違うよ?」

緑はふと思い出したように言った。


「他にいない?七香が勝手に勘違いして避けたり逃げたりした人がさ!例えば。」


『う、うん。陽先輩?』

私は戸惑いながらも言った。


「そうそう。・・・まだ謝ってないんだよね?」


『うん・・・来たばっかりで・・・』


緑は私の様子を見てハッキリ言った。



「いますぐ日野先輩に謝ってきな!」




・・・私は数秒緑の言っている意味がわからなかった。
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