幼なじみ【完結】
「沙織は眠り姫だな」

「お父さん、おはようの前にそれ?ひどいなぁ」

「仕方ないわね。ホントのことだもの」

「お母さんまで」

「もう10時よ?」

「えっ嘘!部屋の時計、止まってる!11時に梨絵と約束あるのに」

「あらあら、早く用意しないと…トーストとサラダでいい?」

「サラダいらない!ミルクティとトーストだけで。着替えてくる!」

「慌ただしいわね」

「沙織はいつまでも手が掛かるな。隼人くんもよく面倒みてくれるな」

「ほんとに。隼人くんがシッカリしてるから安心ね」

「お母さん、隼人くんと沙織は…なんだ、その…」

「なんですか?お父さん?」

「いや、なんでもない」

「あら?トーストが焼けたわ」

キッチンへと走りながら お父さんも心配なのねぇ 沙織がいつ彼を連れて来るか…ふふふ…

鼻歌まじりに沙織の遅めの朝食を用意する母でした
< 27 / 95 >

この作品をシェア

pagetop