幼なじみ【完結】
「今日みたいなこと」

「え?」

「沙織ちゃんと知り合えるように」

「普通に学校で話しかけてくれたらいいのに」

「隼人がいつも傍にいんじゃん」

「梨絵や優真もいるよ?」

「……」

黙っちゃったよ


「あ、家そこなんだ。送ってくれて、ありがとう」

その瞬間、腕を凄い力で引っ張られた

痛いって思うのと同時に拓真の腕の中にスッポリ収まってしまってた


「拓真?離して?」

「俺じゃダメかな?入学式で見かけてから、ずっと気になってたんだ。今は俺のこと好きじゃなくてもいいから。お試しでもいいから、付き合ってくんないかな?大事にする。だから…」

「ありがと。でも、まだ誰かと付き合うとか考えられないんだ。友達じゃダメかな?」

恐る恐る顔を上げ、拓真を見上げた

拓真の顔が近づいてくる…

「いやっ!」


次の瞬間


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