幼なじみ【完結】

「あ？」

『今、帰り？』

「あ～そうだけど」

『遅いんだね？』

「まぁな…桜井は、何してんの？」

桜井さんって言うんだぁ…

盗み聞きするつもりは、ないんだけど窓を閉められないでいる私…


『隼人くんを待ってたの』

「俺？」

『うん』

「何か用事？急ぎならメールくれれば良かったのに」

『急ぐ訳じゃないんだけどね』

「何？」

『隼人くんが好き…なの』

「え？」

『隼人くんが好き。付き合ってもらえませんか？』

小さく震えてる桜井さん
隼人は何て答えるのかな？
こっからは良く見えないけど、桜井さん美人そぉ
ストレートの黒髪が腰のあたりで揺れてて、スレンダーで隼人と並んでもおかしくないくらいの身長…160cmくらい？
和風美人っぽい…

「桜井、ありがとな。でもな俺、桜井と付き合えない。好きなヤツいるんだ」

『…好きな人、できたの？前は、いないって言ってたよね？』

「できたって言うか気付いた。だから、さく…」


桜井さんが隼人に抱き付いた!!
もぉフリーズしかできない私…


『今日だけ…今日だけでも彼女に…して？それで諦めるから…』


桜井さんの顔が隼人に近づいてく…

見ていられなくて、そのまましゃがみ込んじゃった…