幼なじみ【完結】
隼人と二人、向かい合ってご飯を食べる

なんだか照れくさくって、顔を上げられなかった


「これ沙織が作ったのか?」

ハンバーグを頬張りながら隼人がきく

「え?うん、そうだよ?お母さんみたく上手に出来なかったけど」

「そんなこと、ないよ。美味い!」

「あ…ありがと」

「来んの遅くなってごめんな」

「…いいよ?用事あったんでしょ?」

サクライサントイッショダッタノ?

「いや…用事ってか不測の事態…だな」

「もぉいいって…」

「沙織?どした?」

隼人が席を立ち、私の横にしゃがむ

「なんでもないよ」

「嘘つけ!じゃあ、なんで辛そうな顔してる?」

「してないっ」

涙が零れ落ちた

「沙織…なんかあったのか?隠すな?」

「隠してるの隼人じゃん」

こんなこと言いたいんじゃないのに

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