幼なじみ【完結】
それから冷めかけた夕食を二人で食べた。

隼人が保健室の山下先生と優真と梨絵の話をしたことや、うちの両親がいつまでもラブラブなこと…そんなたわいもない会話が楽しかった

食器を片付けてる時メールを知らせる歌が鳴った

「ごめん、隼人~携帯見て~誰から?」

リビングでTVを見ていた隼人が携帯を見てくれる

「おばさんから」

「読んで~」

「いいのか?」

「いいよ(笑)」

「【沙織へ ご飯ちゃんと食べた?お母さんたちは新婚時代に泊まったホテルを見つけたのちょうどキャンセルが出たっていうから、泊まって帰るから戸締まりして寝てね】だってさ」

「はぁ…あの二人は娘よりラブラブな時間が大事なんだから」

「いいじゃん。仲が悪いよりさ。俺らも夜更かし出来るし」

「隼人、帰らないとおばさん心配するよ?」

「メールしたから大丈夫。沙織んトコいるって」

「なんて?おばさん?」

「あ?二人っきりだからって沙織を襲うなよってさ」

「えっ」

「襲わねぇから(笑)」


食器も片付け終わって、TVを見てる隼人の隣に座った

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