幼なじみ【完結】
「沙織?昨日の返事…聞かせて」

「ん~、その前に…今朝の続き、聞きたい」

途端に耳や首まで真っ赤になる隼人

「ああ、どこまで話した?」

「梨絵から送り狼付きってメールもらったって」

「拓真と一緒って分かるじゃん?で部屋の窓から見てた」

「うん」

「そしたら、拓真がお前を抱き締めてんのが見えて、部屋を飛び出してた」

「うん」

「俺の沙織に触るなって思ったんだ」

そこまで言うと隼人は、真っ赤になったまま俯いた

「隼人?」

「沙織はずっと俺の傍にいるのが当然って思ってたんだ」

「私も…そうかも」

「え?」

「梨絵に言われたの。隼人が他の女の子と登下校するの平気?誰かを好きって言うの平気?って…」

「で、平気?」

「心臓がギュウってなった…」

「…うん」

「正直ね?好きとか付き合うとかワカンナイの…」

「うん…難しく考えんな」

「ん…」

「俺は沙織が他のヤツに触れられたりするのがイヤだ。沙織も…だよな?」

少し不安げに顔を上げる隼人…

「うん…」

「だから…彼女、彼氏ってなって手を出すなって宣言したいんだ」

「隼人…」


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