幼なじみ【完結】
「お前ら!何?え?いつの間に?」

優真がプチパニック気味に大きな声をあげる

「こうゆー事だから。」

余裕の表情で繋いだ手を上げ、ニッと笑う隼人


女子からは、ため息混じりに 隼人くん、狙ってたのに…なんて声が聞こえた

男子からは、やっぱりな~とか…羨ましいなんて呟きが


恥ずかしくて手をふりほどくように席についた


「沙織、良かったね」

「良かったのかな?なんか付いてけないんだけど…」

「隼人は沙織が大切なんだよ。」

「ん、そう言われた」

「沙織にたぶん、無意識にいつも合わせてるでしょ?」

「あ~、うん。歩く速さとか朝も、私が支度する時間を考えて早めに来てくれる」

「隼人さ~、ずっと沙織のこと好きだったと思うんだよね」

「そんなこと…ないよ?好きって思ってくれたの一昨日って言ってたもん」

「それは、自覚したのがって事じゃん」

「そっかなぁ?」

「隼人、ヤキモチ焼きだと思うから、沙織、大変だよ(笑)」

「どういうこと?」

「ま、その内わかるよ」

「梨絵、教えてよ?」

「そのうち、わかるって」

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