幼なじみ【完結】
「拓真、話が何かわかるよな?」

感情的にならないように声を発する

「…なんとなく…」

「桜井まで、巻き込んだのは…なんでだよ!?」

「桜井は塾が一緒で…隼人が好きだけどいつも、さお…結城さんが一緒で誘うこともできないって相談受けてて…俺は俺で結城さんが好きで…」

「答えになってないんじゃない?」

「お前らが一緒に仲良く登校して来たって聞いて…いつもの事じゃんって思ってたら、手を繋いでたって。クラスの奴らの前で交際宣言までしたって…」

「それで?」

「桜井と話て…桜井も俺も、お前らは今まで一緒だったのに今更、付き合わなくても…俺らと付き合ったほうが…」

抑えられなくて、拓真の胸ぐらを掴む

「勝手なこと、ほざくなっ」

「勝手なのは、どっちだよ!?お前ら付き合ってねぇって、付き合う訳ねぇって、散々、否定しといてさぁ…」

「俺らが誰を好きになろうが、誰と付き合おうが勝手だろうが!」

「お前ら二人が仲良しこよししてる間は俺も桜井も他のヤツも、まだ結城さんは誰のものでもなくて隼人も誰のものでもなくて、チャンスはあるって夢見れたんだよっ」

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