幼なじみ【完結】

梨絵とお昼過ぎに待ち合わせて、前に行ったヘアサロンへ

「こんにちは～」

ドアを開けると、待つこともなく案内された。

梨絵はエクステを選び出した。
真剣そのもの…

「沙織ぃ～、どっちがいいかな？」


右手に真っ黒なストレート
左手には、カフェオレのような色の緩いウェーブ…

鏡越しの梨絵は、すがるような目してるし(笑)

「左っかわ」

納得したのか…笑顔で椅子に座り、美容師さんと話しながらセットしてもらい始めた


私は…


鏡の前で緊張気味

『リラックスしてね』

ちょっとイケメンな美容師さん
その笑顔…余計に緊張しちゃいます

『ハーフアップにして～、ちょっとゴージャスな感じに巻いちゃおうか？』

「あ、はい。お任せします…」

手際よく、髪をブロッキングしてく
その指先に大人の色気を感じる…って、私 バカみたい
何を、考えてるんだか…


手渡された雑誌を読んでる間に寝ちゃった