【実話】百(人)物語 -101番目の奇跡-
1番目★甘えん坊男
ひろはあたしの前で、絶対に弱音を吐かない。
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ユウキと出会ったのは、
東北の地元でも珍しい位
雪が積もった、
とても寒い日の事だった。
そんな日でもあたしは、
軽すぎる足どりで
そのたまり場のコンビニに向かったの。
先輩に、
『いい男紹介してやる』
って言われたから…
…でも、
初めて目が合った時は、
その鋭い視線が恐すぎて、なんにも喋れなくなった。
そんな印象と裏腹に、
『ちーッすっ!!』
ってかなりおどけたユウキが可愛くて、
その日から放課後は毎日
ユウキの車で送って貰った。
初めての彼氏。
初めてのデート。
初めてのキス。
パパ以外で、
初めてあたしを溺愛してくれる、
年上の男の人。
全部がキラキラして、
あたしはすっかりユウキに夢中だった。
若いながらにも、
『この人とずっと一緒にいるのかも!』
なんて思ったりした。