【実話】百(人)物語 -101番目の奇跡-
…でも、輝いた時間はそんなに長くは続かなかった。
三年という月日が流れて。
お母さんのいないユウキがあたしに求めたのは、いつのまにか『かわいがる事』から『可愛がってもらう事』に変わっていった…。
仕事の愚痴と男の涙。
辛い辛いが口癖の毎日。
あたし、
学生だよ?
仕事の話なんて全然わかんない……。
弱いユウキなんて見たくないの。
キラキラしたユウキが好きだったんだよ?
楽しい事なんか話さなくなって、あたしはたわいもない学校の話さえさせてもらえなくなってった。
泣きながらひざ枕してくるユウキを見つめながら、
『この人にあたしは恋したんだっけ』って、
頭は?ばっかりになった。
最後にはただ、
とても小さくて弱っちぃ男がそこにいるだけで、
あたしの第二のパバになった人は、
もうどこにも居なかった。